生乳出荷について

ここでは酪農家の方へ、お取引についてご案内いたします。

指定団体出荷との違いについて

指定団体とは買い取り方法が違います

MMJでは、あなたの搾った生乳を出来る限りよい条件で買い受けさせていただきます。
全量出荷だけでなく、出荷の量や期間等を酪農家の方が選択することができます。
また、指定団体出荷とは大きく違う点として、下記の点を原則として契約をします。

原則庭先買取りです!

委託販売ではないので、出荷後の生乳の用途等により乳価が変わることはありません。
出荷後の運送事故や自然災害等で交通網遮断により納品できなかった場合も、酪農家の方には契約の乳価を全額お支払します。
集乳予定日に集乳に行けず、生乳が出荷できなかった場合、出荷予定数量分の乳価を全額お支払します。

指定団体のように「委託販売」ではありません。
集乳できなかった場合、また、乳業に届けられなかった場合等において、酪農家に責任負担が及ぶことはありません。
集乳の予定時間までに、契約で定められた品質の生乳が用意されていれば集乳後の責任は販売するMMJにあります。

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MMJの生乳出荷検査・乳質基準について

MMJの生乳輸送は酪農家からメーカー直送です。
検査は酪農家での出荷時、乳業メーカー受入時の2回となります。

出荷時の検査

抗生物質(簡易法)、アルコール反応、風味(色調・異物混入)異常なしを確認後集乳します。
異常がある場合集乳できません。

受入時の検査

出荷先乳業メーカーの受入検査で脂肪、無脂固形、細菌数、体細胞数、抗生物質、アルコール、風味検査等を行います。
受入検査で規格外との結果が出たときは、直ちに酪農家の出荷時サンプルを確認します。
もとの生乳に問題があった場合は、返品となることがあります。

MMJの乳質基準について

上記の各検査で規格外となった場合、返品や損害金をご負担いただくことがあります。
直送という形式をとっている以上、酪農家の方には常に乳質について徹底した管理をお願いしております。
MMJでは品質によるペナルティ等を設けていませんが、基準を下記の通り定め、推奨しています。

【MMJ生乳品質基準】
アルコール (−)
抗生物質  (−)
風味  良
比重  1.028〜1.034(乳等省令に準拠)
酸度  0.18%以下(乳等省令に準拠)
乳脂肪分 3.6%以上
無脂乳固形分 8.5%以上
細菌数 3万/ml 以下
体細胞数 30万/ml 以下

MMJ検査室について

MMJの検査室(群馬県伊勢崎市)では酪農家の方の希望により検査を受け付けておりますので、日頃の管理にお役立てください。
ご希望の方はMMJまでサンプルをお送りください。(その際は実費検査料を申し受けます)
MMJ契約農家ではない方も、ご利用になれます。

主な検査項目
乳成分:脂肪、無脂固形、乳蛋白、乳糖、全固形
※検査機器:Bentley150

細菌数、体細胞数
※ブリード法

MMJの検査では不安がある、遠方すぎる、又は項目が不足だ、という場合は…
アウトサイダーでも今まで所属していた酪農協など、 指定団体の検査施設を利用できることは法律(加工原料乳生産者補給金等暫定措置法10条2項三)で認められています。

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MMJと他のアウトサイダーとの違いについて

一元集荷多元販売の安定した販売網を構築

全国で頑張っているアウトサイダーの酪農家は300軒以上いると思われます。(正確な統計がありません)
その中で全国的に広範囲で一元集荷、多元販売(複数の乳業へ出荷)を行っているのは弊社MMJと、MMJの兄弟会社(株)ラクテックス(群馬県伊勢崎市)だけです。
他のアウトサイダー組織、会社は一元集荷一元販売(出荷先が1社の乳業)です。
多元販売し、なおかつ兄弟的な会社(株)ラクテックスと組むことで、いろいろな乳業のニーズに答え無駄の無い安定した販売網を築くことが出来ました。
また、販売方法は3種類用意し、多角的に販売しています。

・指定団体も行っている月毎の配乳計画に沿った販売
・需給にあわせたスポット的な販売
・ネット上でのオークションによる購入、販売

農家からの買入価格は契約書で決められた庭先価格ですが、販売については多角的に、リーズナブルに売っていきます。
農家からの買入価格は、契約後三年間は基本的に不動です。
その後は地域事情や団体価格など見合わせ個別に価格の見直しを図ります。

全国の自主販売(アウトサイダー)組織を統合してきたMMJ

弊社MMJは平成14年創立、元々が酪農家のアウトサイダーグループの支援を目的に作られた会社です。
当初の会社の目的を遂行する中で、群馬だけに留まらず岩手県岩泉グループ、岡山県ジャージ農協グループ、大阪、栃木県、山形県、岩手県岩手町グループ、北海道と範囲が広がっています。
多くのアウトサイダーは一元集荷、一元販売ですが、時代の変化、組織している農家自身の経年変化に対応しきれなくなる場合もあります。
MMJは自主販売を志す酪農家グループを統合し、全国ネットの販売網を構築、安定した有利な販売を実現してきました。

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誰もが心配する、「圧力」について

農家が「自主的に自分の生産物である生乳を自分の意思で販売する」このことを妨害することは法律で禁じられています。
特に指定団体加入の酪農家(インサイダー)が生産する生乳は前述の加工原料乳生産者補給金等暫定措置法により、国より年間300億円もの補填金を受けています。
さらに、業界カルテルを特例として認められています。
この2点の大きな特権、得点をインサイダー酪農組合は持っている代償として、以下の義務を課されています。

  1. 自主独立している酪農家(アウトサイダー)が指定生産者団体加入を希望するとき、その加入を拒否できない。
  2. 1で加入する酪農家に対し、差別、又は罰則金等を課すことは出来ない。
    生産者としての実績はそれまでの出荷伝票等により証明された場合、生乳生産実績として認められる。
  3. 指定団体に加入している農家が自主的に販売(アウトサイダー)を選択した場合、組合はその組合員に対し、生乳受託販売にかかる施設の利用を認めなければならない。
これら三点に違反した場合、その組合組織は指定生産者団体の資格を解除される。

要するに、法律上、特権、得点を認められているのだから、指定団体を選ばない一般の酪農家には施設の利用は元より、差別はせず、便宜を図りなさいということです。
法の遵守という点では農協も例外ではありません。行政からは厳重に法の遵守を指導されています。
長年続いたインサイダーの制度の中で、いつの間にか農家の為の法律が曲がって解釈され、組織のための法律であるかのように思い込まされているようです。
「圧力」見えないお化けのように酪農家からは良く聞くフレーズですが、12年間、私は見たことがありません。(株式会社MMJ 代表 茂木修一)

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契約内容について

MMJでは、あなたの搾った生乳を出来る限りよい条件で買い受けさせていただきます。
全量出荷だけでなく、出荷の量や期間等を酪農家の方が選択することができます。

MMJの生乳取引出荷量と出荷期間

まず、お売りになりたい乳量と、期間をお選びいただきます。
MMJには、あなたの売りたい形に合ったお取引形態があります。

全量年間契約

生産量の全量をお売りいただきます。
MMJ加盟農家のほとんどの方がこのタイプを選択されています。

集乳:生産量に合わせてスケジュールをお知らせ
精算:原則として月末締、翌20日払い
乳価交渉:原則として毎年3月に次年度の乳価交渉を行う
契約更新:年毎

一部年間契約

生産量の一部(日量10tのうち3tなど)をお売りいただきます。
大規模経営の酪農家の方に好評な取引形態です。
集乳は必ずしも毎日でなく、1日おきや、週に1回などご相談に応じます。
また集乳時間帯もご希望があればお知らせください。

集乳:契約数量をスケジュールに沿って集乳
精算:原則として月末締、翌20日払い
乳価交渉:原則として毎年3月に次年度の乳価交渉を行う
契約更新:年毎

短期契約

生産量の一部または全量を、一時的にお売りいただきます。
1日分だけの販売や、ひと月だけの販売など、ご相談ください。
原則として集乳希望月の前月20日までにお申し込みいただきますが、 急なご相談にもできる限り対応していきたいと思いますので、お気軽にご連絡ください。
また、即金支払いをご希望の場合、品質保証書(※)に署名捺印をいただきますのでご了承ください。

集乳:契約数量を指定日に集乳
精算:原則として月末締、翌20日払い(スポットは即金も可能)
乳価交渉:契約時に行う
契約更新:月毎

※乳成分、血乳、抗生物質、細菌数、体細胞数などの自主検査の後、保証書を提出して頂きます。

その他お取引の基準については、MMJの基本契約書を参考にしてください。

FAQ

 集乳した牛乳が乳質検査に合格しない規格外乳になった場合は?
 その原因が農家側にある場合、誠に御負担な事ですが、損害金(※)をお支払い頂くことがあります。

※積み合わせたミルクローリー車のすべての牛乳の予定取引価格から発生する損害の全額です。

 集乳を予定していたのに、集乳車が来られなかった場合は?
 予定集乳量の全額をMMJが負担いたします。

 何らかの理由(生産者側)で集乳ができなかった場合は?
 集乳車運行費の全額を負担していただきます。


その他お問い合わせは下記までお願いいたします。

株式会社MMJ
TEL 027-050-8220
FAX 027-050-8221
メール [email protected]
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