MMJは群馬県牛乳販売農業協同組合連合会に対し、尾行事件に関する調査資料を提出するよう要求した。
以下はその文書である。
群馬県牛乳販売農業協同組合連合会会長殿
平成15年2月3日
別紙1、事件経過と概要にあるように、貴連合会職員(参事高橋氏)が自らの判断で部下の職員に命令し、 1月17日深夜0時から3時にかけ、当社(株)MMJのミルクローリーを執拗に尾行追跡した事件についてその目的が何であったのか明確にしていただきたい。 本人は悪意を持った尾行ではないと言っているが、その理由について酪農家に言われ「売り先を知りたかっただけだ」というのは信じがたい。 別紙1にもあるように私、茂木修一は酪農家に対して、売り先を故意に隠した憶えはない。 下記4項目を調査し、関係書類を提出願いたい。 (1)まず、今回の事件を参事高橋氏が自らの判断で命令したというが、参事の権限でできることではないであろう。 職務上の権限を規程した服務規程か、無ければそれに変わるものを提出願いたい。 (2)当社は貴乳販連のさらに上部団体、関東生乳連では当社の販売先等を調べているという情報を得ている。 関東生乳連への情報提供を前提とした大掛かりな組織ぐるみの犯行ではなかったか。 もしそうした場合、どんな目的がそこにあったのかを明らかにしていただきたい。 (3)参事高橋氏の言う「酪農家に言われて売り先を知りたかった」という事もひとつの事実として存在するのであれば、 「酪農家に言われて」というのはいつ、何処で起こったことか。 複数であればそのすべてを具体的に明確に書き出していただきたい。 (4)今回の一連の尾行事件が参事、高橋氏が自らの判断で…というのも信じがたい。 販売会議等、乳販連の会議において本来決定されるべき内容であろう。 ここ半年あまりの議事録のコピーを提出願いたい。 提出先 〒372-0014 群馬県伊勢崎市昭和町3928 (株)MMJ 代表取締役 茂木修一 期限 平成15年2月14日 以上 株式会社MMJミルクマーケットジャパン
群馬県伊勢崎市昭和町3928 代表取締役社長 茂木修一 |
以下はMMJが提出した調査資料提出要求書に対する、群馬県牛乳販売農業協同組合連合会からの回答である。
乳販連 高橋氏からの回答を受けて、MMJは再度、会長に対して調査資料の提出要求を行った。
群馬県牛乳販売農業協同組合連合会 会長 新井昌一殿 平成15年2月25日 貴連合会の職務多忙の折、会長殿には農家のため大変ご尽力されていること、深く感謝いたします。 先日、別紙要求書にありますようなMMJ(ミルクマーケットジャパン)ミルクローリーの深夜尾行事件がありました。 この件に付きまして調査する中で、貴連合会職員の参事高橋準氏が主犯となって行ったと認めております。 先月、1月21日に貴連合会に調査に伺った折、会長はお留守でしたが参事の高橋氏が応待され、当方がこの件に付いて調査したものの、 不可解な点、回答していただけなかった点、資料提出拒否等あり、後日、書類にまとめて同封の「調査資料提出要求書」として貴連合会に送付しました。 しかしながら結果は、同封の高橋氏著名による回答が返ってまいりました。 参事高橋氏の答弁に疑義が生じての要求書であるにもかかわらず、高橋氏自らが署名で返答しています。 連合会組織はどうなっているのでしょうか。 群馬県下の99%の酪農家を統括する酪農農業団体としての服務規程と職員の監督に大変疑問を感じます。 連合会長殿には多忙のことと存じますが、職員の暴走や犯罪行為を防ぐことも会長としての重要な責務であると思います。 調査の後、今回の事件が重要な犯罪行為の及ぶものかどうかは当方で判断したいと思っております。 BSEを始め、何かと騒がれている群馬県ですから食品関係でこれ以上大きな問題を起こしたくはないという事では当社も同じ立場であります。 公に法的な方法に及ぶのは最後の手段であると考えています。 ただ、今後のためにも事件の実態を明確にする必要はあります。 文中にありますように大変大きな事件になる可能性があるのです。 高橋氏の回答にはまったく誠意も反省も見られません。 (1)〜 (3)については質問に対する答になっておりません。 (4)について、議事録がないとのことですが、議案書の提出を要求いたします。 県乳販連の代表者会議であれば公的会議であり、議事録が無いというのは改めるべきです。 代表者は責任ある発言をするべきであり、それを記録しておくことで始めて実効性を帯びた会議になると考えます。 同封の文章を確認の上、改めて調査書類の提出を再度要求いたします。 会長名でお願いいたします。 期限 平成15年3月20日 |